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歯を削って詰めたり被せたりするために、ベトベトした印象材で歯の型(図1)を取ります。その型に石膏を注ぎ模型を製作します(図2)。その模型で技工操作を行います。保険治療では詰め物や被せ物には金属を使用した物が一般的でしたが、最近は金属の値段が高騰し、プラスチックを使用した被せ物(CAD/CAM冠)が増えてきました。 メタルボンドに使用するセラミックは物理的に強度の弱いセラミックでポーセレンと呼ばれています。強度を確保するために金属のキャップで補強する必要があります。金属でキャップ製作するにはワックスを用いてワックスアップを行い(図3)、歯の形態を作ります。その後にポーセレンを盛り上げる部分のスペースの分だけ削り、ワックスアップを終了します。それを金属のリングの中に入れ、埋没材で埋め、リングファーネス(850〜900℃)に入れると、ワックスが蒸散することで鋳型が出来ます。そこに高温で溶かした金属を、遠心力や真空などの力を利用して入れます(図4)。金属が冷めたら埋没材から掘り出し、模型に合わせて調整します。金属のキャップができたら、金属の上にポーセレンを盛り上げるための築盛の作業を行います。はじめに、金属の色を消すオペークという白い不透明の色を盛り、ポーセレンファーネス(電気炉)で約850℃で焼成します。象牙質の色、エナメル質の色、透明層の順に盛り上げ(図6)と焼成(図7)を繰り返し、歯の形態を作っていきます。図8は完成したメタルボンドを各方向から撮影したものです。前歯などの噛む力が弱い部分では問題は起こりにくいのですが、臼歯部では表面のポーセレンが欠けることがあります(図9)。 |
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