デジタルデンティストリー
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治療ステップ

治療の流れを、模型と実際の患者さんの写真を用いて把握して頂こうと思います。当院にはデジタル技工ができる専属の技工士がいるため技工操作も紹介致します。

表1 デジタルで治療する時の治療の順番です。

STEP1 コンサルテーション

患者様の病態の診断や治療ゴール、そこに到達するための治療計画などを提案、助言させて頂きます。レントゲン写真や口腔内写真をお見せしながら、お口全体の清掃状態や、むし歯・歯周病、あるいは咬み合わせの状態をご説明し、治療方針等についてわかりやすくお話しします。患者様が考えていることやお悩み、不安などがありましたら、お気軽に何でもお話しください。


図1 歯の形態や色など御希望を伺って、治療する範囲を相談します。

図2 審美的に効果の高い補綴物(被せ物 詰め物)の種類や料金などについて説明し、ご理解頂きます。

STEP2 スキャンの前準備

口腔内スキャナーで、歯を削った部分を含めた上下の歯と、噛んだ状態の嚙み合わせをスキャニングします。
*スキャンしたデータを用い3Dプリンタで歯の模型を製作出来ますが、確認のために、削った部分だけ型を取る場合もあります。

図3 患者様の名前や治療する部位、材質や種類を登録します。

図4 治療するのが上の歯でも必ず下の歯からスキャニングします。

図5 下の歯のスキャニングをしています。

図6 下顎のスキャニングが終了した画面です。

図7 上顎のスキャニングが終了した画面です。唇側観です。

図8 上顎のスキャニング画面の角度を変えた咬合面観です。

図9 治療する場所にマークを入れます。

図10 上下顎の咬み合わせのスキャニングです。中央のブルーの部分が今スキャニングしている場所です。

図11 上下の歯が合わさっている、咬合のスキャニングです。

図12 上下の歯が咬み合わさった状態です。

STEP3 製作する技工士の立ち会い

スキャニング終了後、技工士がスキャニングデータを確認します。色見本から歯の色に合う物を選び、デジタルカメラで写真を撮影します。

図13 最後に技工士が形成(削った歯の形)とスキャニングが適性かを判断します。

図14 技工士は模型材の色の方が見慣れているので、判断し易いです。

図15 デジタルカメラで患者様の歯の色を撮影します。

図16 歯の色と同じ色の見本を選択し、並べて撮影します。

STEP4 スキャニングデータを技工室へ

口腔内をスキャンしたデータを技工室のパソコンに送信します。

図17 スキャニングしたデータを技工室に送信します。

図18 技工室です。@ポーセレンファーネスAセラミックを削る技工用タービンBデザインに使用するパソコンCシンタリングファーネス

STEP5 被せ物や詰め物のデザイン

Exocad(技工物のデザインソフト)を用いて技工士がパソコン上で被せ物や詰め物のデザインをします。

図19 製作する患者様のデータをインポートします。

図20 製作する歯の材質や種類、厚みを設定します。

図21 クリニックで撮影した写真を見て、歯の色を確認します。

図22 隣の歯や対合歯を選択し、デザインを始めます。

図23 技工士が被せ物をパソコン上でデザインしています。歯を切削した縁を設定しているところです。

図24 製作する歯の縁を緑の点線で囲みます。フォトショップのマグネットツールのようなものです。

図25 歯のライブラリーの中から隣の歯に似た形を選びます。

図26 歯の形態で足りないところを足したり、余分なところを削ったりします。表面の凹凸を調整して、隣の歯に似せていきます。

図27 隣の歯との接触強さや面積を、数値で入力して調整します。

図28 噛み合わさる歯の接触強さを数値で入力して調整します。

図29 パソコン上で被せ物のデザインが完成しました。

図30 最終的な歯の形態が決まったら、歯科医師と検討します。

STEP6 ミリングマシンの準備

デザインが終了したデータはhyperDent(CAM用ソフト)を用い、パソコン画面上でセラミック材料のディスクやブロックの位置を決めて配置します。

図31 デザインした被せ物を、ミリングマシンで削り出すためのアプリケーションソフト「ハイパーデント」にインポートします。

図32 材料を選択します。ジルコニアのディスクには歯の色の種類やメーカー、前歯部用、臼歯部用など様々な種類があり、その中から患者様に最適な物を選択します。

図33 赤と青の二重線は、すでにミリングが終了した使用済みの部分です。デザインした被せ物をパソコン上でディスクに配置します。

STEP7 ミリング

ミリングマシンにセラミックのディスクやブロックをセットし、削り出しをスタートします。

図34 ミリングマシンにジルコニアのディスクをセットします。

図35 ジルコニアディスクをドライの状態で被せ物の形に削り出しています。

図36 ジルコニアクラウンの削り出し(ミリング)が終了しました。

図37 e.max(ガラスセラミック)ブロックをセットしています。

図38 e.max(ガラスセラミック)ブロックを注水下で被せ物の形に削り出しています。

図39 e.max(ガラスセラミック)の削り出しが終わりました。

STEP8 クリスタライゼーション(e.max)

ミリング終了後、ミリングマシンの中のブロックから被せ物を取り出します。この時点では紫色で、曲げ強度は130〜150MPaでクリスタライゼーションが途中の状態です。シンタリングファーネスに入れ840℃で58分焼成することで二ケイ酸リチウム結晶が成長し、物理的強度も360MPaになり、歯の色に変化します。

図40 シンタリングファーネスです。

STEP9 シンタリング(ジルコニア)

ミリング終了後、ミリングマシンの中のディスクから被せ物を取り出します。この時点ではジルコニアは半焼結状態で白いチョークのような物です。シンタリングファーネスに入れ、約1500℃で焼成することにより、体積が20%収縮します。シンタリングでジルコニア本来の物理的強度になります。

図41 ジルコニアは約1500℃で焼成(シンタリング)します(メーカーや種類により温度に差があります)。焼成時間は1時間半〜6時間半です。e.max(ガラスセラミック)は800℃で58分焼成(クリスタライゼーション)します。

図42 ジルコニア製の被せ物のシンタリングが終わった状態です。

STEP10 口腔内ステイン

実際に口の中で被せ物や詰め物の嚙み合わせを調整した後、表面にセラミック色を塗り、患者様にも確認して頂きながら最終的な色合わせをします。その後850℃で焼成します。

図43 嚙み合わせや歯と歯の接触状態を確認します。患者様のお口の中で被せ物の色や形態の調整をします。写真はセラミックの色の調整をしています。

図44 口腔内ステイン後、患者様と歯科医師そして、技工士が歯の色を確認します。写真は患者様が手鏡で確認しています。

図45 口腔内ステインに使用する色はセラミック製です。そのためポーセレンファーネスで色を焼き付けます。

図46 850℃で15分間焼成します。

図47 完成したジルコニアの被せ物です。

STEP11 仮着・接着

被せ物の色や形態を確認したい場合には、仮付けにして帰宅して頂き、数日後に接着します。お忙しい方や、ワン・デイ・トリートメント(即日治療)希望の患者様は当日接着します。

図48 被せ物と歯に接着の処理をし、接着します。

図49 笑った時のお口元です。患者さんも大変満足され、喜んでいただきました。

図50 右側(向かって左側)の前歯に被せ物を接着しました。


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